文化芸術コース

天津大学の芸術教育が効率よく展開されているのは、「普及を重視する」という教育理念に拠る所が大きいです。それは学生全員に及ぶ芸術教育で、優れた雰囲気によって人に影響を与え、学生に上品な芸術的薫陶を受けさせると同時に、「三教室」という芸術教育の体系を構築し、文化的な雰囲気を醸し出すためには経験を活かしています。


1)「第一教室」を設立し、科学と芸術を結び付ける


科学教育の専門課程を開設した上で、大学はまた学生に向けて、カリキュラムが全面的で、理論と実践が結びつく芸術課程を開設しました。今のところ、天津大学は22の芸術選択科目と30以上の芸術実践科目のほか、専攻それぞれの特徴と結び付けて一部の学院で芸術類の必須科目も開設しました。毎年、芸術実践の選択科目を履修する学生は1000人近くに達しています。そして、芸術実践課程を通して、ほとんどの学生は何の楽器もできないまたは演劇や声楽の基礎知識がゼロだという段階から、初歩的に一種の楽器で演奏でき、または演劇や声楽の基礎知識を身に付けるようになりました。さらに、一部の学生はたゆみなく努力して、優秀な芸術基幹人材として舞台で活躍するようになりました。


 (2)「第二教室」を豊かにし、学生の心に芸術を根付かせる


 「芸術教育はバイオリニストを育成するのではなく、バイオリンが弾けるアインシュタインを培うためだ」という理念の下で、大学は芸術教育センターを先頭、北洋芸術団を枠、大学生活動センターを活動の場、キャンパス文化芸術祭りと週末コンサートを特色としている「第二教室」といわれる芸術教育体系を築き上げています。長年にわたり、数多くの「ゼロ経験」の学生が芸術の知音と使者となり、毎年数十回の演出と学生たちの自発的な行動がキャンパスの中の一人ひとりに影響を与えています。北洋芸術団の下に9つの団体が設置され、そして団体ごとにまたいくつかの趣味クラブに分けています。有名な北洋合唱団、北洋交響楽団などの大規模な団体のほか、近年、声楽演劇部、ダンス部も盛んになっています。例えば、北洋声楽演劇部の下に演劇部、漫才部、京劇部、映画部、北洋ダンス部の下に社交ダンス部、DBXストリートダンス部、メルボルンシャッフル協会など、特色が鮮明である芸術団体が設けられています。


  (3)「第三教室」を広め、芸術活動の中で愛国の感情を深める


 芸術実践活動は天津大学が芸術教育を行う「第三教室」です。近年以来、学生が国内外の孔子学院と校友会に赴き、慰問公演を行うことによって、北洋芸術団は天津大学が世界に見せる看板になり、校友に情誼を伝える架け橋にもなっています。それとともに、北洋芸術団は国を代表して30以上の国家と地域を訪問し、いたるところで「北洋ブーム」を引き起こして大いに歓迎されました。例えば、北洋合唱団がアメリカで巡回訪問の間、数多くのファンが自発的に集まり、芸術団のあとを追い続けてくれました。また、中国とエストニアの国交締結10周年に際して、国家中国語事務室からの依頼を受け、中国を代表してエストニアの「若者による歌と踊りの祭典」に参加して、国境のない言葉といわれる音楽を以て、エストニア人民との友情を更に深めました。




文化芸術活動について


 1、大学生文化芸術祭り


 1985年に、天津大学は全国で週末コンサートというパターンを切り開きました。北洋芸術団は年に1回、芸術類の講座、文化的活動、文芸団体の演出、コンサートなどの形で、大学生文化芸術祭りを催しています。今まで31回の開催に成功を収め、しかも、段々体系化、正規化、品位化が現れてきました。合計55万を超える学生が千回以上の多様多彩な芸術活動に参加して、毎回3ヵ月にわたる大学生文化芸術祭りは学生にとって芸術の宴になっています。


 2、週末コンサート


1997年に、天津大学は全国で初めて週末コンサートを展開しました。19年間、北洋芸術団は毎週、決まった時間に、決まった場所で週末コンサートを開催していました。今まで、すでに713回成功を収め、45万人を超える学生を鑑賞に引きつけてきました。また、天津大学の週末コンサートは教育部に大学芸術教育の三大モデルの一つに指定されました。


3、「北洋芸術団が海外へ、海外の芸術団を北洋へ」


天津大学は「北洋芸術団が海外へ、海外の芸術団を北洋へ」というスローガンを掲げ、芸術の普及を積極的に推し進めています。北洋芸術団は率先して国の境を超えて、エレガントな文化や芸術を広め、普及させるとともに、世界の文化と芸術の新たな成果を学生に体験させ、天津大学の芸術教育のグローバル化を推し進めました。長年の間、北洋芸術団の演出がアメリカ、フランス、韓国、シンガポール、ラトビア、ロシア、オーストラリア、オーストリアなどを含める30以上の国と地域に及んでいます。その一方で、大学は有名な海外の芸術団体を招き入れて、学生に素晴らしい演出をしてくれるとともに、中国と外国との文化交流を促し、学生のグローバル的な視野を広めます。


 4、新年シリーズの文芸活動


 新年は世界中の人々の共通の祝日です。新年早々、新春文芸祭典として、北洋芸術団は一連のコンサート、文芸祭りなどを行って新年を祝おうとしています。エレガントで優れた音楽だけではなく、雅やかで美しい踊りも見られます。国際的視野を表明している一方で、民族文化の魅力を受け継いでおり、芸術の形で新年への最高の祝福を表しようとします。


不朽の精神の北洋大学と天津大学は代々伝わるキャンパスである